空間の余白
2021.3.29 / blog
余白について考えてみた。
余白があるデザインや余白が大事だよねって良く言われるが
その「余白」ってなんのことだろうか。
例えばグラフィックでレイアウト的に余白を残したデザインやすべてを作り込まず最後の
部分で使い手に任せるという意味での余白など。色々あると思う
建築において考えてみると、大事な「余白」として
「使い手が介入できる要素がある」ということが一つあると思う。
むしろ物としては完成しているが、解釈が色々できることや使い手によって色々な使い方ができるなど。
つまり育てることができて、育てていくうちに自分オリジナルに発展できる要素があることを
余白があるということなのかもしれない。
「とっかかり」と言ってもいいかも
そういった余白はすぐに理解されにくいかもしれない、使い勝手や機能性という部分では言葉や数値で説明できないかもしれない。
ちぐはぐで見た目はカッコ悪いかもしれない。
作家や作り手のエゴといわれるかもしれない。
ただそれを恐れて、目の前の問題を解決するだけや、流行の商品を集めて組立て、クライアントを瞬間的に満足させるだけではダメで
長期的な視点で問題を解決したり、本質的な問いをたてたり、クライアントを本当の意味で満足させなければならないとなると
その「余白」という部分に踏み込んでいかなくてはならない。
「あなたらしい家だね」ずっと住んでいくうちに自然とそんな雰囲気が滲み出ちゃってる建築が良いと思う。
そのとっかかりとなるような建築をつくりたい。