木を拠り所に川を眺める。

2018.2.2 / blog

先日のこと
神戸の家の敷地にて建物位置を確認する為、縄を張りました。
縄を張って位置を確認し図面と現場で何度か調整をしていく作業を繰り返します。

 

敷地のどこに建物があれば良いのか。
法規や機能面など色々考えなきゃいけないことはありますが
やはり感覚的に敷地と建物を捉えることも忘れちゃいけないと思いました。

 

「敷地にそっと建物を置くように」とは
良くいいますが、なかなかそんなにすんなりカッコよくはいかずで。

 

これも時々聞きますが
自分は幼い頃からアウトドアに親しんできたので
キャンプ場でテントを張るような感覚で考えてみたりします。
キャンプ場ではあまり頭で考えずに感覚的にどこにテントを置いてタープを張って、
車をどこに置こうかなとを考えているわけです。
その際に考えていることは
やはり建築と同じで機能面や安全面のこと
を考えつつも、より身体的に居場所についても考えています。

 

どこで寝たら安心して寝れるか、
落ち着く居場所はなんとなく前面が開けてて後ろが山に守られていたいが斜面が危険でないか。
焚火を中心に囲んでなるべく地面に近いところに座れる低い椅子に座りたい。
周りからの視線は遮りたいけど自分の居場所からは景色を眺めたいなぁ。
お隣さんとの距離感など(設営が終わりよっこらせっと座ると意外と周りは気にならなくなる)
あげるとキリがないですがそれらを考えてくと
自然とレイアウトが決まっていきます。
そこにはマクロな視点とミクロな視点もあります。

 

何でもそうですが、「なんとなく」の感覚に従うのは言葉で説明がしにくいので、
こわいことですが恐れずにいきたいものです。

 

そしてキャンプ場はやっぱりそんな選択肢があるフリーサイトがいいなって思います。